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上昇トレンドにおける暗号資産時価総額(Crypto Total Market Cap.)とBitcoinドミナンスの関係について

前半部分は超初心者向けのことしか書いていないので暗号資産について少しでも知識がある人は読み飛ばしてくださいね。


•暗号資産といえばビットコイン
こんにちは、いやー暗号資産盛り上がって来ましたね。5月の暴落以降大人しかったのですが、10月に入って一気に盛り上がって来ました。ビットコインはついにATH (オールタイムハイ=史上最高値)!お祭り騒ぎになってきました。日本円でも750万円に乗っけて来ましたね。こりゃ、年末1,000万円何ら無謀ではないな、と言ったところです。
一方で、ビットコインは知っているけど暗号資産?というかビットコイン=暗号資産じゃないの?暗号資産って他にもあるの?という方も多いかもしれません。はい、でもその認識は何らおかしいことではありません。
ビットコインは暗号資産の一種ですが、BTCドミナンスと言われる、”暗号資産全体の時価総額の内、ビットコインが占める割合”を見ると、現時点(2021/10/16)で約46%、つまり暗号資産全体の半分がビットコインであるという事になります。2位のイーサリアムが18%なので、ビットコインの存在感は圧倒的であると言えます。まさにビットコインは暗号資産の王様です。

 

•BTCドミナンスとアルトコイン
ということでビットコインは暗号資産の王様なのですが、ところで皆さんがビットコインをはじめとした暗号資産に興味を持ち、手を出してみようと思う動機は何でしょう?キャピタルゲイン(売却益)で儲けたいから、という理由が多いと思います。(株式の様に配当や支配目的という仕組みは無いですからね。)勿論、NFT artの収集やDefi銘柄における金利獲得による儲けもありますね。でもまだ少数派でしょう。

キャピタルゲインとは「安く買って高く売る」に尽きる訳なのですが、
ビットコインって既に700万円位まで値段上がっちゃってるし、”年末1,000万円まで行くかも?”と巷では言われているけれど、700万円→1,000万円て高々1.4倍くらいじゃん!ビットコインて激しく暴落することもあるでしょ?リスクとってももうそんなに美味しくないじゃん!」とまあ、金額にビビって手を出しづらい状況になっていることもよく理解できます。
70万円払っても0.1ビットコインも買えないですからね。高っか!と思いますよ。ホントに。

さて、そんな中、登場してくるのがビットコインではない暗号資産、所謂アルトコインビットコイン以外のコインを総称してそう言います)達の存在です。アルトコインビットコインに比べ、時価総額が低く、またその機能性や人気、話題がバラエティに富んでいます。また、何より種類がものすごい沢山存在しています。(2,000種類以上あると言われています。)
どういうことなのかと言うと、ビットコインは高いし、値幅も狙えないけど、アルトコインならワンチャン10倍、100倍、1000倍になる銘柄がマジであるのです。(夢がありますよね。宝くじより狙えると思います。)

さて、そのようなアルトコインでの一攫千金を狙う上での大事な指標が、冒頭で記載した、BTCドミナンスという指標です。
なぜBTCドミナンスが重要なのか?説明していきます。

ご存知の通り、暗号資産市場はまだ若く、暗号資産全体の時価総額が2兆アメリカドルを超えたとは言え、世界の金融市場においてはまだまだ小さなパイです。世界の株式時価総額を見てみると約116兆アメリカドルであり、例えば世界最大の時価総額を誇るApple社の時価総額は約2.4兆アメリカドルですから、暗号資産全体が束になってやっとApple社一社と張り合えるかどうか、と言ったレベルなのです。勿論世界の金融市場には株式市場だけではなく、各種債券や金や原油、あらゆる商品が存在し、暗号資産市場はとても小さな存在であることは疑いようがありません。

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これはビットコインをはじめとする個々の暗号資産の値段が上がるためには、ビットコインアルトコインと言う暗号資産市場内の対決以前に、いわば”暗号資産連合軍”として世界中のお金を別の市場(株式その他)から引っ張ってくる必要があります。世界中のお金持ちに対し、そもそも暗号資産に注目してもらう必要がある訳です。時価総額全体を上げる必要があります。

さてビットコインETF承認や、諸々の価格上昇につながる魅力的なニュースを見て、投資家達のお金を集めてくることに成功しました。すると今度は、ビットコインキャピタルゲインよりもっとパフォーマンスの良い(値上がり率に期待が持てる)、アルトコインを欲しくなります。ビットコインからアルトコインにお金が流れます。この動きによりBTCドミナンスが低下していくという仕組みです。

 

•価格上昇のタイミングとBTCドミナンスの関係
さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。暗号資産の時価総額上昇時期にBTCドミナンスが実際に上記の動きをするか、確認していきます。
ここでは具体例として2021年7月20日(BTC安値)〜9月7日(上昇ストップし急落した日)期間のBTCドミナンスと全体の時価総額を確認してみたいと思います。


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上の1つ目のチャートは暗号資産時価総額で2つめのチャートはBTC価格を現したものです。5月の暴落以降、最低値をつけた7月20日を機に、7月31日にかけて時価総額(BTC価格も連動)は上昇を開始します。(1の期間)
7月31日から8月5日にかけて短期間少し下降しますが(2の期間)、8月5日から9月7日の急落を迎えるまで何と1ヶ月もの長期間、連続で上昇を再開しました。(3の期間)

 

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一方、上の3つ目のチャートはBTCドミナンスです。7月20日以降7月31日にかけてBTCドミナンスは一時的(1の期間)は上昇しますが8月5日を機に低下しました。(2の期間)
さらに続けて時価総額(及びBTC価格)が上昇し続けた8月5日~9月7日(3の期間)にかけてもBTCドミナンスだけは下降し続けたのです。

数値をシンプルにまとめると、
1の期間→BTCドミ増、時価総額
2の期間→BTCドミ減、時価総額
3の期間→BTCドミ減、時価総額増(!)
となります。
これらの関係は自動車のスピード(時価総額)とエンジン回転数(BTCドミナンス)の関係に少し似ているので説明します。

自動車で言うところの、まずはギア一速で回転数(BTCドミ)と共にスピード(全体の時価総額)を頑張って上げて行きます。(1の期間) その後、ギアチェンジの為に回転数とスピードがちょっと下がります(2の期間、この期間はシフト期なので短くても良い)。高速ギアへのギアチェンジ成功後、回転数は緩やかに下げながら再度スピード(時価総額全体)は上げて行く、という流れです。

9/7の急落はさしづめ外部要因による急ブレーキみたいなものですが、見るとBTCドミナンス自体はあまり落ちていなく、むしろ少し上がっています。まるでエンジンブレーキの様で面白いですね。

以上を纏めると

•暗号資産全体の上昇トレンドの初期にはBTCドミナンスが上昇する。(1の期間)

•上昇に流れが出来たところで、BTCドミナンスと時価総額の少し下がる時期がある(2の期間、所謂押し目)

•その後緩やかにBTCドミナンスが下がりながら時価総額が上がってゆく(3の期間)

•3の期間は時価総額増、BTCドミナンス減なので、即ちアルトの時価総額が上がっていく、所謂アルトのターンである。


以上が上昇トレンドとBTCドミナンスの関係です。
今は10月初期からのBTCドミナンス加速時期(1の期間)を経て、ギアチェンジにトライしている最中に見えます。これが成功し、BTCドミナンスが低下し、時価総額が上がり続ける様になれば、アルトコイン爆上げ時期、アルトのターン(3の期間)に移行する流れなのではないかと思われます。

尚、上昇トレンド(特にバブル期)終了については、RSI (買われすぎ売られすぎ)をはじめとするインジゲーターよりも、大体は外部要因であるファンダによる事が多い為、具体的な時期は分かりません。アルトのターンと言えど、ビットコインの悪ファンダが出れば、ビットコイン以上に連れ下げを食らってしまうのがアルトコインですので情報収集とリスク回避についてはくれぐれも注意して下さいね。投資は自己責任で!

さて、アルトコインと言っても、たくさん種類があるので一概に良し悪しは言えませんが、ETHをはじめとした上位アルト陣であれば比較的安心、お気に入りのコインを吟味してこれからの爆上げに乗っかって一儲けしてしまいましょう。それでは良い仮想通貨ライフを!


       
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